【新春インタビュー】日本インドアゴルフ協会代表理事 榎本考修 × インタビュアー古田優児
【榎本考修】
一般社団法人日本インドアゴルフ協会 代表理事。
始めやすくて続けやすい「インドアゴルフ」を日本全国に展開し100万人のゴルファーを生み出す男。
ツアープロを経て、2006年10月 アイエム株式会社 設立 、2012年11月 ステップゴルフ株式会社 設立、2019年03月 ESGホールディングス株式会社設立、 2019年05月 一般社団法人日本ゴルフスクール協会 設立。2022年6月一般社団法人日本インドアゴルフ協会を設立し現在に至る。
【インタビュアー 古田優児】
株式会社Kotodama代表取締役。スポーツDJ、式典、イベント、リポーターなど活躍は多岐に渡る。魂の叫びとハートフルなトークは現場を一体にし、その場にいる人すべてを笑顔にする。痒いところに手が届く万能型司会者。言葉に魂(命)を吹き込む男。
ベストスコア82。自称レフティーモンスター。
新しいリモートゴルフレッスンの形も!?今春ステップゴルフラボ誕生!
古田優児(以下、古田):改めて自己紹介をお願いします。
榎本考修(以下、榎本):肩書きが最近増えてきまして。ステップゴルフ株式会社代表取締役、一般社団法人日本ゴルフスクール協会 代表理事、一般社団法人日本インドアゴルフ協会 代表理事、ESGホールディングス株式会社、これも含めて僕たち全てグループと呼んでいます。そのグループ代表の榎本考修です。
古田:榎本さんというと、ベストスコア65!好きなゴルファーは漫画「風の大地」沖田圭介ですよね。
榎本:沖田圭介は好きだし、尊敬しています。
今春ステップゴルフラボを本社の斜め向かいに誕生させることになっています。
そこに「風の大地」の本をずらっと並べますから!
ステップゴルフラボというのは「僕たちのインドアゴルフのサービスを開発する場所」「新しいものを生み出す場所」ですが、同時にスタジオだったり、YouTubeだったり、記者発表をする場所だったり、スタッフを研修で育成する場所だったり、いろんなことに生かしていこうと思っての意味の「ラボ」です。
そこにはバーもあるし、カフェもあるし。
「あるし」と言うか、同じ空間の中で上手に表現しようと思っています。
ステップゴルフの関係者、ゴルフ界の関係者、ステイクホルダーの方々をお招きして、いろんなイベントや取り組みをしようと思っています。そこに本棚を用意して「風の大地」を入れます。何百巻もありますよ。
古田:私は最初と最後だけ読んで、間ががっつり抜けているんですよ。読み切れていないんですよ。
最初に読んだら「なんだこれは?」というところから始まって。普通では攻められないような攻め方をして…ということから始まって。あまり言うとネタバレしてしまいますね。
榎本:ゴルフの世界ツアーに出ていくストーリーも面白いけど、人間模様が沖田圭介にはあるんです。ぜひとも生かせることがたくさんあるから読んでほしい。僕は教科書だと思っています。最近ではほぼ教材なんじゃないかと思っていますよ。
古田:そんなにですか。僕はその大事な部分を読んでいないんですね。
榎本:これから読むのが楽しみじゃないですか。
今春にラボを誕生させる。千代田区神田小川町に「ステップゴルフラボ」のロゴを光らせながら出来上がるわけですよ。
古田:楽しみですね。ラボではどのようなことを考えているのですか。
榎本:リモートゴルフレッスン。
古田:ついにレッスンもリモートで!
榎本:いろんな姿でリモートゴルフレッスンを表現していこうと思っています。「ステップゴルフ会員の限定動画」もありますし、ゴルフを始めようとしている方々に、いかにきっかけや環境を提供するかということが理念にありますから、「ゴルフを始めようと思っている方々への無料動画」も考えています。スマートフォンでたくさんの方に見てもらって「ゴルフやれるかも」と思ってもらえる環境を作っていきたいと思っています。
単なるオンラインレッスンだけじゃない。遠隔のゴルフレッスンも当然やりますが、一言「オンライン」「リモート」と言ってもいろんなやり方があると思っています。
「目の前のことをちゃんとやる」「ワクワクを先にやっていく」大切な2つの想いの両立
古田:立ち止まりませんね。どんどん先へ。2023年もやりますね!
榎本:「どんどん先に行く」って言われると、最近では反省することも時々あるんですよ。「目の前のことをちゃんとやりながら進めましょうよ」っていう、その通りの想いもあります。けど、この「ワクワクを先にやっていく想い」がないと、たぶん今までもやってこられなかったのではないかと思っています。この2つの想いを両立しながらやっていこうと思います。
古田:リモートレッスン、カフェもバーもあって、記者発表もできる、新しいイメージを生み出していく…。いろいろありましたが、更にもう1つ2つ詳しく教えていただけますか。
榎本:カフェとバーと言いましたが、収益を得るためのものではないんです。パーティールームのようなイメージ。パーティールームにプライベートなカフェ&バーがあると思ってください。ステップゴルフの会員はもちろん、FCのオーナーはもちろん、直営店のパートナーももちろん、関係者と言える方々に予約してもらって来てもらうとか。
既にワイン会は行っていますが、「ゴルフ×ワイン」ということでワイン会を開催するとか。
プライベート空間の中にステイクホルダーの方々に遊びに来てもらいたいと思っています。
古田:ゴルフ×ワイン!すでに開催されているんですね。
榎本:この間はSTEPGOLF PREMIUM NAKANOでワイン会を開催しました。
古田:インドアゴルフコンペをやって、ラウンド終わった後に表彰式をやりながらワインを楽しむ…
榎本:そうですね。今後はコンペだけじゃなく、インドアゴルフの体験会とかでワイン会とか。会員様だけじゃなく、ご家族やお知り合いやお友達を連れて来られる場所にしていきたいと思っています。
古田:「友達や知り合いを連れて来られる場所」キーワードが出てきましたね。
榎本:会員様だけじゃなく、会員様の周りにいる方に伝わるということは、その方々が会員になるかもしれない。会員にならなくても、ゴルファーを自然と増やしていきたいと思っています。
コロナ禍 10周年の節目に相応しい苦しさを乗り越え、その先に見据えるもの
古田:2022年を振り返るとどんな年でしたか?
榎本:コロナ禍になって2年半。まだ余波があり、ビジネスとしては厳しい面がありましたが、店舗数も増やしていくことができました。僕たちは累計にこだわっているのですが、累計会員数が56,000名を超えました。多くの方に多くの場所でゴルフを便利に楽しめる空間を提供し続けています。
ステップゴルフ株式会社は11月9日に10周年を迎えました。10年間やってきた節目だったわけですよ。
節目に相応しい、ここ2~3年の苦しさ、でしたね。笑
苦しみながらも100店舗に近づき、10周年を迎えられ、累計会員数も5万人を超え、2023年からいよいよだという思いで新年を迎えられるというのが嬉しいですね。
古田:「コロナ禍」という言葉がありましたが、コロナ禍でゴルフ特需と言われていますが、どのように映りますか?またこれからをどのように見ていますか?
榎本:今は打ちっぱなし練習場が次々と土地になり、マンションになり、少なくなってきています。その受け皿としてインドアゴルフがあるのはいいことだと思っています。最近では完全無人という姿で、インドアゴルフの箱として構えてビジネスをやっていこうという方が増えています。今の流れでは決して悪いことではないです。AIとかITの力を駆使してやっていくのは良いことではあるけれど、あくまでゴルフは人と人のコミュニケーションなので「人のサービスでありたい」と僕は考えています。日本インドアゴルフ協会と日本ゴルフスクール協会と両方の代表理事としてやっている理由はここにあります。「人のサービスでありたい」ということなんです。2つの協会を両建てて、世の中のインドアゴルフをサポートしていきたいと考えています。
無人で健康経営ができているのであれば問題ないのですが、それが叶わない立地にオープンしてしまった時に「衰退していく」「閉店していく」というように経営が続かなくなるのは純粋に寂しい。そういった時に「人のサービス」「人コミュニケーションの環境」を提供できる側になっていきたいと思っています。それでステップゴルフと、日本インドアゴルフ協会、日本ゴルフスクール協会、もっというとESGホールディングス、総出になってグループとしてサポートしていきたいと思っています。「100万人のゴルファーを生み出す」そのビックプロジェクトの土台を作る、そういう1年にします。
古田:最後に2023年の野望をお聞かせください。
榎本:月に2回ゴルフに行くこと。
古田:大切、それは大切です。けど、忙しいのにそんなに行けるの?という疑問があります。
榎本:僕がいない方がいい場面というか、「みんなに任せる」ということができる会社になっていけばいいなと思っています。
世の中のインドアゴルフもさらに健康経営、カスタマー、コンシューマーの満足度を上げられるサービスの環境を土台作りしていきたいと思っています。
今年も一年、ラジオをしながら思いを伝えていけたらと思っています。